恋愛詐欺師⑥
仕事帰り、彼はまたうちの近くまで来てくれた。
初めて会ってから2週間ぶり。
近くのファミレスへ行き、そこで話をした。
ごめん…結婚してる。
そしてこんなことしてる経緯も全て。
彼は驚いていた。
ショックを受けて困っていた。
(という素ぶりなんだけどw この時どうやってこいつからお金を引き出すか考えてたんだろう)
もし旦那にバレたら、っていうリスク背負ってやってるの?
もし俺と深い仲になって、旦那さんが探偵とか雇って調べられたら、俺慰謝料200万とか請求されるんだよ?
俺は正直そこまでリスクを背負えない…
でも好きになってしまったからどうしよう。
っていう、悩む素ぶりを延々と笑
私は友達でもいいよ?って何度も言ったのに
聞き入れなかったのは、それじゃ金とれねーからだわw
で、意を決したように言ったのは
「一つだけ方法がある。けど、合法的な手段じゃないわ。」
え?!?!な、なに?!?!
彼が話し出したことは、こちらが驚く内容だった。
俺の親戚筋にヤクザがいる。
友達と○○(近所の繁華街)で飲んでる時に絡まれた時も、ちょっと頼って助けてもらったこともあって…と、その詳細を語られた。
え…ヤクザ?!?!
もし、旦那さんにバレた時まぁ間に入って話をしてもらえるように…あ、もちろん手荒な真似はしないよ?念書を書いてもらう。
え………
な、なぜそんな事態になってるの?!
ヤクザって…えー。
そんな反社会的勢力とか怖いし。
この人なんなん?と、ちょっと引きながら…
俺がこれだけするって本気やからな?!
というセリフに、キュンとしてしまった馬鹿な私。
そしてこの時はまだ、それがどんな話なのか全然分かっていなかった。
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